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2025年11月11日 [お知らせ]
アライナー矯正に関して、重要なお知らせです

インビザラインに代表されるアライナー矯正につきまして(透明な歯の歯列の形をしたマウスピースを用いた矯正です)、当院での治療装置の選択肢から外させていただくことになりました。
私はいわゆるワイヤー矯正(マルチブラケット装置)をメインに経験を積んでまいりました。
本装置の誕生は約100年前であり、様々な発展を遂げながら現在でも矯正治療の基幹を為すシステムであり続けています。
ほとんど全ての不正咬合に対応できる汎用性を持っていますが、本装置使用の難易度は高く、相応の結果を出すためには術者にかなりの訓練及び経験が必要となります。
臨床医(旧 臨床指導医)という資格をご覧になり、私にこの技術を期待されて当院を受診される患者様も多いのではないかと思います。
一方、アライナー矯正は症例を選びます。
アライナーで治せる症例と治せない症例が存在しますが、その線引きは担当するドクターの技術により変わります。
つまり、アライナー矯正の習熟度が高いドクターはアライナーで治せる不正咬合の範囲が広くなりますし、習熟度が低いドクターは治せる症例がかなり限られてきます(習熟度が低い、あるいは矯正治療の基本を全く理解していないドクターが、そうと自覚せず難症例をアライナーで治療するケースが世に溢れかえっているところに、昨今の歯科矯正治療の悲劇があります)。
私は、アライナー矯正に関しては圧倒的に経験が少なく、極めて習熟度の低いドクターということになります。これは謙遜でも何でもなく、単なる事実です。
つまりは、アライナーで治療結果を担保できると確信を持てる症例が、極端に限られているのです。
しかし、そういった比較的簡単に治療できると思われる症例、例えば非抜歯でちょっと歯列を拡大すれば綺麗に並んでしまうような患者様は、めったに当院を受診されません。重度の叢生(凸凹)があったり、前後的なかみ合わせのずれが大きかったり、埋伏歯があったりと、抜歯を伴う複雑な治療計画が必要になる方がほとんどなのです。こういった症例でもアライナーで治療できるドクターは間違いなく存在するとは思います。
しかし私には無理です。
「できればアライナーでやりたい」と希望されて初診相談にいらっしゃる患者様は少なくありませんが、満足のいく結果を出す自信が無い治療法でお引き受けするわけにはいきませんので、「あなたの場合は当院ではワイヤーを使用した従来型の矯正装置になります」とお話することになります。HPを観てせっかく有料の相談においでいただいたのに、ご希望される治療法をお断りするわけです。これは本当に心苦しいことです。
このようなことから、冒頭に記載いたしました通り、当院では今回ひとまずアライナーを治療装置の選択肢から外させていただくことを決断いたしました。(ひとまず、という言い方をしましたのは、今大学で歯科矯正治療のトレーニングを始めたばかりの私の息子が将来当院で診療に当たることになった場合、彼の判断で再導入をする可能性があるということです)
患者様にはご不便をおかけして本当に申し訳なく思いますが、私は当院をお選びいただいた全ての患者様に、どこに出してみせても恥ずかしくないような結果を提供したいと強く思っています。
アライナーでは、それが出来ません。
そのため、今回決断とさせていただきました。
どうぞ、ご理解をいただければ幸いです。
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