治療の流れ
FLOW

治療前

  1. 1.初診・相談

    初診・相談

    まずはご来院いただき、歯ならびでお悩みのこと、気になっていること、希望することなど、何でもお話しください。
    そして現状の歯の状態を写真撮影させていただき、ご一緒にその写真を確認しながら相談を進めてまいります。
    初診ではここまでになります。この後治療を進めるかどうか、患者さんご自身にゆっくりお考えいただきます。強引に治療を勧めることは決していたしません。

  2. 2.精密検査

    初診相談から一歩進める場合、精密検査をお受けいただきます。
    検査には、45分ほどのお時間をいただきます。

    • 歯の型どり
    • 骨格のレントゲン写真(必要に応じて、CTの撮影)
    • 歯のレントゲン写真
    • 顔および口腔内の各方向からの写真
    • 歯の上下の当たり具合・かむ力の検査
    • 歯列の模型歯列の模型
    • 骨格のレントゲン骨格のレントゲン
    • 歯のレントゲン歯のレントゲン

    あごの関節に症状がある方には、そちらに対する精査も行います。

  3. 3.診断・治療計画策定

    精密検査で得られた情報を元に、治療計画を立案します。
    検査から約2週間後に、カウンセリングルームにて説明を行います。

    • 治療方針・内容
    • 治療期間
    • 費用

    上記についてしっかりと説明を行い、完全に同意をいただいてから治療を開始します。
    もちろん、その場で治療に入るか決めていただく必要はありません。十分な時間の中で、お考えいただいた上でご判断いただきます。

治療中

  1. 1.装置の装着

    治療開始となった場合は、まず装置を装着します。

    装置をつけると痛いの?
    装置の装着 装置の装着 装置の装着

    「実際に矯正をした人に話を聞くと、しばらくは痛くておかゆを食べるのにも苦労したらしいのですが、本当にそんなに痛いのですか?」 患者さんからは、このような質問をよくいただきます。
    しかしご安心ください、治療中常に痛みがついてまわるようなことは決してありません。今日の矯正装置は、ワイヤー(歯を動かすのに用いる金属線)にゆるやかなで持続的な力をかける特殊な合金線を用いるなど、非常に洗練されてきています。
    多少の個人差はあると思いますが、痛みや不快感を感じることがあったとしても、短期間でしょう。歯の移動開始後3日間ほどは、痛みや歯が浮いた感覚があったという患者さんが多いように思われます。

  2. 2.口腔内の衛生管理

    装置を装着すると、やはりそれまでに比べてブラッシングが難しくなるため、むし歯や歯肉炎を引き起こしてしまう可能性が高まります。そのため治療中には、口の中の衛生管理の徹底をお願いしています。

    歯みがき指導

    装置に合った形状の歯ブラシをお渡しし、適切な歯みがきの仕方をご指導いたします。

    PMTC

    ご自身の歯みがきだけではどうしても落とせない歯面の汚れは、PMTCという専用の器械を用いたクリーニング方法で来院毎に清掃いたします。

    フッ素塗布

    フッ素入りペーストによるクリーニングを行います。
    フッ素塗布によるむし歯予防の方法を紹介した冊子を待合室に常備していますので、こちらも併せてご覧ください。

  3. 3.定期通院

    装置で歯を少しずつ動かしていくとことになるため、定期的な装置の調整が必要になります。およそ3~6週間に1度、ご来院いただいて調整を行います。
    1回の調整は、おおよそ30分ほどかかります。

    キャンセルについて

    数週間前から来院のスケジュールを組んでいるため、一度キャンセルになりますと、次のご予約が再び数週先になってしまうことがあります。1日も早く、きれいな歯ならびを手に入れていただくためにも、なるべく通院のお約束をお守りいただけますと幸いです。

治療後

  1. 1.保定

    矯正治療が完了し、きれいな歯ならびになったとしても、そこで終わりではありません。
    動かした歯は、基本的にもとの位置に戻ろうとする傾向を持ちます。それを防ぐために、周りの骨や歯肉の状態が落ち着くまで、歯を動かした位置にとどめておく必要があります。
    これを保定と呼びます。
    この期間には保定装置(リテーナー)を装着していただきますが、自分で取り外しができたり、外からは見えづらいものとなるので、それほど大きな負担とはなりません。

    • 透明なリテーナー上の歯列に、取り外しのできるリテーナーが装着されています。透明な素材でできているために、ほとんど分からないと思います。

    • ワイヤーのリテーナー下の歯列には、前歯の裏側に細いワイヤーのリテーナーが装着されています。裏側なので、当然他の人からは見えません。歯みがきもそれほど難しくありません。
  2. 2.保定後

    保定期間が終われば、お口の中から矯正装置は完全になくなり、長期にわたった矯正治療も終了となります。
    引き続き定期的なチェックをご希望なさる方には、1~2年に1回程度こちらから連絡をさせていただきます。一区切りつけたいという方には、そこで一旦終了しその後のこちらからの連絡は控えるようにいたします。

    しかし人の身体は加齢とともに常に変化するので、矯正した歯列やあごの骨も長い時間の中で変化していきます。矯正した状態が完全な形で永続的に保たれることはなく、小さな変化は起こるものとお考えください。それが「生きている」ということです。
    何年も経ち、もしその変化が気になるようになってきましたら、お気軽にご連絡ください。お口の状態を見させていただき、適切なアドバイス・処置をさせていただきます。