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2026年09月27日 [院長コラム]
サリー・フィールドと「親愛なる八本脚の友だち」
「自分を過大評価したり、周囲の称賛を真に受けたりした瞬間、普通の人間でいられなくなると思っている。」
「プレイス・イン・ザ・ハート」「マグノリアの花たち」「フォレスト・ガンプ」など数々の映画に出演し、卓越した演技で私たちを楽しませてくれた名優、サリー・フィールドさんをご存じでしょうか。お生まれは1946年11月とのことですから、もうすぐ80歳になられます。
しばらく映画でお目にかかる機会がありませんでしたが、今年の夏、本当に素晴らしい作品で再会を果たすことができました。Netflixオリジナル作品「親愛なる八本脚の友だち」です。若干の例外はあるものの、Netflixのオリジナル映画は期待を盛大に裏切られることが多く、この映画も何やら変わったタイトルですし、いつものNetflixクオリティかなとあまり期待せずに観始めました。

結果、これが本当にNetflix?と思うくらい良い映画でした。私の中では間違いなく、今年観た映画のベストテンに入ります。サリーさん演じる水族館の清掃員とタコ(本当のタコです。大きなミズダコ)との友情(?)を軸に、町にやってきた青年との交流などが描かれます。登場人物が皆良い人ばかりで観ていて気持ちがよく、ちょっとしたミステリー要素もあるため、最後の伏線回収まで飽きさせません。優しい気持ちにさせてくれる、心地よく涙できる映画でした。
この映画は風景も見どころです。ため息が出るほど美しい風景がこれでもかと出てきますが、監督は「ザリガニの鳴くところ」を撮ったオリビア・ニューマンさん。あの映画の湿地も本当に美しかったですね。
さて、先日サリー・フィールドさんがこの映画でエミー賞の主演女優賞を受賞されました。
今この時期にこのコラムを書こうと思ったのはそれが理由ですが、相変わらず素晴らしい演技をされていたので、この受賞は本当に嬉しかったです。
このコラムの冒頭に書いたのは、この映画に関連したインタビューでサリーさんが話された言葉です。誰もが認める大女優でありながら、どうすればこれほど謙虚な気持ちを長年持ち続けられるのでしょう。その理由は私には分かりかねますが、「親愛なる八本脚の友だち」からは、この方が素晴らしい年齢の重ね方をしてこられたことがひしひしと伝わってきます。
人は立場が上がるほど、謙虚でいることが難しくなるものです。でも、謙虚さを持ち続けることは、医療従事者としても本当に、本当に大切なことなのですよね。それを改めて教えてくれたサリーさんの言葉を、これからも大切にしていきたいと思います。
これからもお元気で、素晴らしい作品を届けていただきたいです。
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