矯正治療の進み方

3 歯の移動を終えてから


保定(ほてい)
矯正治療は、歯を動かし終わってきれいな歯並びが獲得できたところで終わりになるのではありません。周りの骨や歯肉が落ち着くまで、その位置に歯をとどめておく必要があります。これを保定といいます。この期間には保定装置(リテーナー)をお使いいただきますが、自分で取り外しができたり、外側からは全く見えないものですからそれほど大きな負担とはなりません。

左の写真は上の歯列にリテーナーを装着している状態ですが、透明な素材でできているためにつけていることはほとんど分からないのではないでしょうか。

右の写真は下の歯列の保定に多く用いられるもので、前歯の後ろから細いワイヤーで止めています。当然表から見えることはありませんし、歯磨きもそれほど難しくありません。



保定を終えてから・・・その後は?

いつかは保定も終わり、お口の中に矯正装置が何も無くなる日がやってきます。その後はどうなるのでしょう。引き続き定期的なチェックを御希望なさる方は、そのまま1年〜2年に1回程度こちらから御連絡をさせていただきます。一区切りつけたいという方はひとまずそこで終了とし、一応こちらからの御連絡も差し上げないかたちにいたします。
あたりまえのことですが、矯正治療をお受けになった皆様は人間、生きものです。生きている限り、全身には小さな変化が絶え間なく起こり続けています。歯並びに関してもそれは同じで、保定が済んだらその後は全く変化しなくなるということは事実上有り得ません。これは上述の「後戻り」とは区別されるべき「術後変化」というものです。加齢(年をとっていくこと)やいろいろな要因で変化はもたらされますが、ご自身も気が付かないほどの小さな変化かもしれませんし、「動いたみたいだな」とわかるほどの変化が起きるかもしれません。(もちろん矯正治療前と同程度の状態に戻ってしまう、などどいうようなお話をしているのではありません。具体的に例をあげると、下の前歯が少しずれてくる、といった変化でしょう。)
気になるほどの状態でなければもちろんそのままで結構です。でももし気になるようでしたら・・・・・その時はどうぞ御遠慮なく御連絡下さい。お口の状態を拝見させていただき、適切なアドバイス・御処置をさせていただきます。
矯正治療させていただいた患者様は、治療後もずっと患者様でありつづけます。



   いとう矯正歯科